「ただ、愛を選ぶこと」
|
|
母が遺した写真と言葉が、家族の今を紡いでいくーー。
世界最大のインディペンデント映画の登竜門であり、近年では『コーダ あいのうた』や『パスト ライブス/再会』など、後に語り継がれる名作がいち早く評価されることで有名なサンダンス映画祭。2024年、その第40回のワールドシネマ・ドキュメンタリー部門で「哀切極まりない感情と映像美に満ちている」(Variety)、「小さな家族の物語から、想像をはるかに超えた愛情が伝わってくる」(The Hollywood Reporter)と絶賛され、審査員大賞(グランプリ)に輝いた本作。同時にNHKが世界の優秀な教育コンテンツの発展のために創設した「日本賞」も受賞し、以降もシアトル国際映画祭、ノルウェーのアカデミー賞と呼ばれるアマンダ賞などでドキュメンタリー部門の最高賞を受賞。 最愛の人との別れと、その後も続く人生。冒頭こそ『はじまりへの旅』を彷彿とさせる型破りでワイルドなライフスタイル に目が奪われる本作だが、家族の心の痛みと癒しをスクリーンで追体験するうちに観客の胸に突き刺さるのは、『aftersun/アフ ターサン』と共通する、大切な人の愛情と思い出を抱えながら生きることのせつなさと尊さだ。喪失の先にあるものとは何か、今を生きるとはどういうことか、すべての人に問いかける傑作が誕生した。 |
タイトル |
ただ、愛を選ぶこと |
監督 | シルエ・エヴェンスモ・ヤコブセン |
出演者 | ニック・ペイン、ロンニャ、フレイア、ファルク、ウルヴ、マリア・グロース・ヴァトネ |
配給 |
S・D・P |
原題 |
Ukjent landskap |
コピーライト | ©️A5 film AS 2024 |
製作 | A5 film |
上映時間 |
84分 |
公開日 |
2025年4月 |
公式サイト | |
公式SNS |
お金では買えない豊かさと自由を求め、美しい北欧の森で自給自足生活を送るペイン家、子どもたちは学校へ通うかわりに両親から学び、自然の恵みをいっぱいに浴びながら成長してきた。だがある時、写真家として一家を支えてきた母の死によって、すべてが一変してしまう。唯一父と血のつながりがない長女は家を去り、父は実子3人と今まで通りの暮らしをなんとか守ろうとするものの、家計や教育の問題など、さまざまな現実の壁に直面する。初めての学校。なじみのない土地での新生活。そして何より最愛の母の不在ーー。 深い悲しみと戸惑いの中で、造された家族はそれぞれ何を思い、何を選ぶのか?母と親交があった映画監督が、一家のささやかだが勇気ある3年間の歩みを追いかけた、驚きと感動のドキュメンタリー。
|