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タイトル |
大切なひと |
著者 |
石井睦美 |
発売日 |
2008年12月22日 |
価格 |
1,200円+税 |
ページ数 |
208頁 |
ISBN |
978-4-903620-41-1 |
発行 | SDP |
見つめあうひとみ 歌ごえは いつまでも こころを去らない あたらしい青春小説誕生! 「悲しいのはね、不幸せな思い出じゃなくて、幸福な思い出のほうなの」と、遥夏は言った。 吉祥寺のいつもいっしょにいく喫茶店で、雨の日曜日、ホットココアを飲みながら彼女はそう言った。 少しだけ聞き取りにくいあの独特の話し方で。
-本文より-
ストーリー
ミュージシャンをめざして金沢から東京へ出てきた歩(あゆむ)は、いま大学1年生。いつも週末は井の頭公園で演奏し、自分のうたを歌っている。 歩はそこで同い年の少女遥夏(はるか)と出会い、恋におちた。遥夏は耳が不自由だった。けれど歩の歌は聞こえる、と言う。 遥夏もまた、幼い頃に別れた父との約束を守り、バレエに夢を抱きつづけていた。ふたりは、遥夏の父を探す旅に出る。父との再会、 ふたたびの別れ、歩のデビュー、夏から秋、秋から冬、いくつかの季節と思いを超えて、ふたりは新しい現実にたどりつく。 若いピュアなこころの葛藤と成長をみずみずしい筆致で活写した「せつない」ラブストーリー。
著者プロフィール
石井睦美(いしい むつみ)
神奈川県生まれ。毎日新聞小さな童話大賞と新見南吉児童文学賞を「五月のはじめ、日曜日の朝」でW受賞。主要作品「レモン・ドロップス」「白い月黄色い月」 (講談社)など。「パスカルの恋」で朝日新人文学賞を受賞。こまやかで詩情あふれる物語は人気が高く、近著「群青の空に薄荷の匂い―焼菓子の後にー」 (ジャイブ)「キャベツ」(講談社)など若いファンの話題を集めている。
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