今や５人に１人と言われている現代病・花粉症。来る2013年春の飛散する花粉の量は例年の1.5倍という予報が発表されています。花粉症は、一度発症すると自然治癒は難しいと言われ、いまのところ、注射や点鼻薬、飲み薬といった眠くなるなどの副作用が心配される西洋医学的な治療法が一般的です。

　とうの昔から花粉は飛んでいたはずですが、近年これほどまで花粉症患者が増えたのはなぜでしょうか。そう、花粉量予報や様々な花粉症対策商品の開発、メディアによる花粉量特集、周りの人がマスクしている、、、などにより起こる“花粉症ブーム”それ自体が、脳に「花粉は有害だ」という勘違いをもたらしてしまうのです。そして「このくしゃみ、風邪じゃなくて花粉症かも…」「花粉症デビューしちゃったのかな…」といった精神的恐怖が、脳の過剰反応を煽ってしまいます。

　毎年必ず起こる“花粉症ブーム”の中で、「自分は花粉症じゃない！」という浅い意識では“花粉症”を忘れることは難しいため、本書では、一度「花粉は有害だ」と勘違いしてしまった脳の深いところにアプローチして、花粉に反応しないように『脳内リセット』するためのメソッドを紹介します。